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SB C&S、Darktrace Limitedとディストリビューター契約を締結
2025/08/20 16:14
近年、AIや自動化、CaaS(Crime as a Service)によって、悪質な行為者がより大規模で巧妙な攻撃を行うようになったため、サイバーセキュリティーインシデントの頻発が深刻な問題となっている。サイバーセキュリティーチームは、脅威を事前に察知し、組織を保護する能力を向上させる方法を模索するなかで、効率的かつ迅速な対応を可能にする自動化の重要性がさらに高まっている。
Darktrace製品は、組織のデジタルインフラストラクチャー全体の挙動を継続的に学習し、ネットワークやクラウド、電子メール、エンドポイントなどの環境での異常をリアルタイムで迅速に検出して抑制する。この機能によって、侵入の検知から隔離までの平均時間を数時間から数十秒に短縮し、管理者がアラートに対処する必要性が大幅に軽減する。さらに、Darktraceの統一プラットフォームは、物理や仮想、クラウドのセンサーの展開をサポートしており、追加投資なしでハイブリッド環境にシームレスに統合できる。
SB C&Sが今回取り扱うActiveAI Security Platformには、AIエージェント型「Cyber AI Analyst」が組み込まれており、SOC(Security Operation Center)レベル2の基準に基づく高度な調査を自動化し、年間5万時間の分析を実施することで、フルタイム従業員30人分の作業を補完する能力をもっている。これにより、企業はセキュリティー運用の効率化とコスト削減を実現し、高度な脅威対応能力を維持できる。このプラットフォームは、強固なサイバーセキュリティーの必要性が高まっている金融業や公共機関、ランサムウェアや内部不正への対応を強化したい医療機関、サイバー攻撃による生産停止やブランドイメージの損失を防ぎたい製造業や小売業など、あらゆる業種に適している。
SB C&Sは、今回の提携を通してDarktraceの強固なサイバーセキュリティーソリューションでポートフォリオを強化する。Darktraceのプラットフォームは、独自の自己学習型AIを基盤としており、機械学習や深層学習、LLM、自然言語処理などの多様なAIモデルを使用する多層的なAIアプローチによって組織のIT環境を学習し、その理解に基づいて既知・新規のサイバー脅威の検出や調査、防止を行う。同社では、今後も全国約1万5000社の販売ネットワークを活用し、AI時代のゼロトラストをプラグイン一つで実現するDarktrace製品を提供することで、企業のセキュリティ向上を支援していく。
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外部リンク
SB C&S=https://cas.softbank.jp/
Darktrace Limited=https://darktrace.com/ja
「Darktrace」=https://www.it-ex.com/products/maker/darktrace/darktrace.html