アイティフォーは9月19日、CyCraft Japan製のAIを活用した外部資産リスク管理サービス「XCockpit EASM」の提供を開始したことを発表した。

　すでにXCockpit EASMは、台湾政府デジタル庁の監査業務や大手半導体メーカーのサプライチェーン管理、金融業では上場企業のコンプライアンス監査に採用されている。今回、日本市場に本格導入することで、国内企業の外部資産管理とセキュリティー強化に大きく貢献する。

　XCockpit EASMは、国際的に実績のある外部資産リスク管理サービス。主な機能として、AIセキュリティー診断では、AIがシステムや運用のセキュリティー上のリスクと問題点を特定し、調査結果と具体的な改善案を日本語でレポート化する。デジタル証明書監視では、ウェブサイトやシステムの証明書の不正流通を監視し、なりすましや不正アクセスを防ぐ。情報漏えいリスク管理では、企業のドメイン、サーバー、アカウントなどデジタル資産の変化を常時監視。漏えいリスクの発生から改善までの状況を可視化し、対策の効果を確認できる。

　XCockpit EASMを導入することで、企業はドメイン、サブドメイン、IPアドレス、クラウドサービスなどの外部資産の全体像を短期間で把握できる。未知の資産や放置されたサービスを早期に発見し、攻撃者に悪用される前に対処可能。海外での導入実績によって、EASMによる外部資産の可視化や改善提案の有効性が実証されており、日本語レポートでも同様の効果が期待できる。経営層や専門知識のない担当者でも直感的にリスクを理解しやすく、運用負荷の大幅な軽減も期待できる。