米Tanium(タニウム)日本法人は9月30日、自然言語による質問で管理しているデバイスの脆弱性やパッチの適用状況を確認できるAI検索機能「Tanium Ask」を発表した。同社のエンドポイント管理プラットフォーム上で利用可能。まずは「Tanium Cloud」ユーザーに無償で提供する。
Tanium Askは、プラットフォーム上の検索ボックスに質問を入力するとクエリーを自動で生成。生成されたクエリーをクリックするとタスクを実行する。例えば、「パッチ適用後に再起動されていない端末をリストして」や「CPU使用率が80%を上回っているコンピューターをリストして」といった指示を専門的なクエリーに自動で変換する。
同日に開催された発表会で、小松康二・最高技術責任者は「当社のプラットフォームは数万以上のエンドポイントをリアルタイムで可視化・管理できる」と紹介。続けて、「機能を最大限に生かすには専門的な知識が必要になる」と課題感を示すが、Tanium Askがあれば経験の浅い担当者でも問題なく必要な情報を収集できるという。
小松康二・最高技術責任者
同社が2025年5月~6月にかけて、主に大企業のIT管理者と担当者668人を対象に行った調査では、セキュリティーガバナンスを実現する上での懸念として最も多かったのは「専門人材の不足」だった。次いで「タイムリーな対応ができない」が挙がった。小松最高技術責任者は、この二つの課題解決にTanium Askが貢献できると強調した。(南雲亮平)