米Cohesity(コヒシティ)は日本市場での間接販売の強化に取り組んでいる。このほど、新しいパートナープログラム「Cohesity Aspire Partner Program」を発表。同社の既存のパートナープログラムと、2024年12月にデータ保護事業を統合した米Veritas Technologies(ベリタステクノロジーズ)のパートナープログラムを一元化したものとなる。新プログラムを通して、既存パートナーとの関係強化に加え、AIやセキュリティーに強みを持つ新規パートナーの獲得も目指す。
(大畑直悠)
Cohesity Aspire Partner Programでは、「Resell(再販)」や「Manage(管理)」「Integrate(統合)」「Distribute(代理店)」「OEM Hardware(OEMハードウェア)」「Embedded OEM(組み込みOEM)」など、さまざまなカテゴリーのパートナーを包括的に支援する。パートナーはベリタステクノロジーズが提供していた「NetBackup」などのバックアップ製品や、コヒシティのバックアップ製品「DataProtect」、データ統合管理基盤「Cohesity DataPlatform」などの製品を組み合わせて提供できる。現在のコヒシティ製品に習熟したテクノロジーパートナーとのソリューションの共同開発も推進する。
ピーター・ハナ
アジア太平洋・日本チャネル責任者
ピーター・ハナ・アジア太平洋・日本チャネル責任者は「新プログラムはベリタステクノロジーズとコヒシティの最高の部分を組み合わせて、一つにしたものだ。パートナーが高い収益を上げられるような仕組みを構築した。トレーニングを利用する方法を簡素化するといった工夫もしている」とアピールした。
パートナービジネスの近況としては、ランサムウェア攻撃の脅威が高まっていることを背景に、パートナーのセキュリティー案件の中で、コヒシティのバックアップ製品を販売するビジネスが好調だという。米CrowdStrike(クラウドストライク)製品や米Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)製品などと連携して脅威の検知や対応の迅速化を支援し、引き続きパートナーと共に顧客のサイバーレジリエンスの向上を推進する構えだ。
また、Cohesity DataPlatformや生成AIアシスタント「Cohesity Gaia」を活用したデータ活用の領域でもパートナーとの連携を深める。Cohesity DataPlatformのセキュアな環境に蓄積したバックアップやメール、画像、ログなどのセカンダリーデータに対し、Cohesity Gaiaを用いて自然言語でインサイトを引き出せる。すでにグローバルではライフサイエンス分野の研究施設で導入する顧客がいるといい、国内でも商談を進めている状況だという。
マイク・ウォーキー
シニアバイスプレジデント
マイク・ウォーキー・グローバルパートナーセールス担当シニアバイスプレジデントは「セキュリティーと共にデータの分析の部分でも新規パートナーとの協業に力を入れている。Cohesity Gaiaを活用したサービスの開発でもパートナーをサポートしていきたい」と意気込んだ。