Cohesity Japanは4月17日、米Cohesity（コヒシティ）による米Veritas Technologies（ベリタステクノロジーズ）の統合完了後、初となる記者説明会を開き、今後の製品展開を説明した。ベリタステクノロジーズが提供してきたバックアップ製品「NetBackup」のサポートを継続し、コヒシティ製品との統合で顧客のデータ活用支援を推進するとした。

　両社製品間の連携では、さまざまな機能のモジュールが作動するデータ統合管理基盤「Cohesity DataPlatform」上にNetBackupが加わり、同基盤上でバックアップデータの一元管理を実現。Cohesity Data Platformは生成AIアシスタント「Cohesity Gaia」と組み合わせることで、自然言語でバックアップデータからインサイトを引き出せるようになる。


　NetBackupやアプライアンスのサポートは引き続き継続する。フィールドマーケティング戦略担当の高井隆太・執行役員は「テクニカルなサポートを提供するだけでなく、開発を継続し製品をリリースしていく」と強調。直近では、NetBackupに対して、量子コンピューティングによる攻撃に対応する機能を発表した。

　今後の製品戦略については、データ保護とセキュリティー対策の融合の推進やマルチクラウド環境への対応、AIを活用したバックアップデータも含むセカンダリーデータの分析機能の拡充を挙げた。
 
　パートナー戦略では、金光諭佳社長が「パートナープログラムの統合に取り組んでおり、それぞれのパートナーが双方の製品を扱えるようにする」と説明した。
（大畑直悠）