ケーブルテレビによるインターネットの常時接続サービスや、急速に価格の下がったADSLサービスなどを使って、「いつでもインターネット使い放題」という方がどんどん増えているようです。総務省のまとめによれば、8月末現在で、DSLサ-ビスだけでおよそ400万契約に届こうかという数字です。

 時間を気にせず、定額で、しかも回線速度が速いとくれば、使わないと損のような気になってしまいます。また、ちょっと詳しい方なら、遠隔地から自宅のパソコンが使えるように24時間パソコンの電源を入れっぱなしにしている方もいるでしょう。ここで、前回も使った「インターネット町」の例えで、このことがどういう状態なのかを考えてみましょう。インターネットにつながったコンピュータには、すべて番号が振られて、それを手がかりに情報のやり取りをしていることは前にも書きました。これは、インターネット町に住所をもち、その町に家を建てるようなものであるといえるでしょう。それでは、その家はどんな家なのでしょうか。

 インターネットでサービスを提供しているサーバーには、番号のついたポートというものが用意されています。その番号と、サービス内容には密接な関連があって、このIPアドレスのこのポートに対して、この命令を送るという形で、たとえばメールのやり取り、ウェブページの閲覧などができるようになっています。家に例えれば、インターネット町に向かって番号のついたたくさんのドアがついているようなものです。ある決まった手順でドアをノックすると、ドアが開いて、中からデータを取り出したり、中にデータを送り込んだりできるのです。町中に家を建て、その家にドアがついているとなれば、鍵をつけるのが当然です。また、不要なドアにはしっかりと鍵をかけるでしょう。

 インターネットに接続したサーバー、しかも24時間つなぎっぱなしのサーバーの戸締りは確認していますか。不要なドアを開けて(不要なソフトを起動して)いたりしませんか。外壁(ファイアウォールなど)はきちんと設定していますか。インターネットでは、自分の自由になるサーバーを探し続けている輩がいるんだということは以前書きました。片っ端からドアをノックして回り、間違って開いているドアから忍び込んでくるのです。そんな連中に忍び込まれて、悪事の拠点に使われたりしないように、自分のパソコン、特に常時接続されているパソコンの設定は、きちんと確認しておきましょう。(警察庁情報通信局技術対策課 課長補佐 野本靖之)