「コスト削減」
米山幸彦社長
経済環境が回復基調にあるとはいえ、IT投資については引き続き厳しい状況が続く。こういう見通しを持って経営に臨まなければならない。
厳しい状況下で勝ち残る、つまり利益を確保するためには、基本的なことだが、コスト削減が最も大きなテーマになる。
当社は富士通グループからの受注が全体の約7割、受託ソフト開発事業が約7割を占める。受託ソフト開発は利益確保が難しい時代に入り、今後はさらに厳しい事業になるのは必至だ。
2000年に私が社長に就任して以来、受託ソフト事業依存の体質を打破するべく、「受託ソフト開発からの脱却」、そして「富士通からの自立」を推進してきた。
受託ソフト開発の依存度改善については、建設業向けERP(統合基幹業務システム)など自社ソリューションパッケージが好調に推移している。
一方、急成長中のコンシューマ製品向け組み込みソフト開発事業では、富士通グループ以外のベンダー約20社からの受注実績があり、営業力強化により独自のポジションを築きつつある。
だが、現段階ではまだまだ道半ば。改善すべきポイントはたくさんある。すぐに結果を出せるわけではないので、コストをいかに抑え、利益を安定的に確保できる筋肉質な経営をできるかがカギになる。