年頭所感

【2006年 年頭所感】 NTTデータ

2006/01/02 20:37

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

「達成」

浜口友一社長

 景気は、企業のIT投資が活発化し始めるなど回復基調にあるといえる。06年は、こうしたチャンスを逃さずに成長する基盤を一段と整えていく重要な1年だ。

 企業規模を拡大するうえで、重要な戦略の1つは、M&Aだ。05年は、いくつかのM&Aに成功した。子会社化した企業が受注を増やすなどビジネスが好調に拡大するケースも出てきている。06年も、国内外を問わずにメリットの大きいM&Aを実現していく。すでに、いくつかのめどが立ち始めている状況でもある。

 また、一段と強化を図っていきたいのは、人材の増強やスキルアップ教育の充実だ。優秀な人材をいかに確保できるかが、競争力をつけるためのカギになる。

 05年度中間期は、売り上げが3896億円(前年同期比2.0%増)と増収になった。これは、前年同期の官公庁一括払いによる減収の影響を、法人分野や金融分野で補ったためだ。営業利益は、販売管理費の増加で169億円(同0.4%減)と若干下がったものの、期初予想を上回る結果だ。3か年計画の折り返し点として目標を達成できたといえよう。

 そのため、05年度通期見通しは、売り上げ8800億円(前年度比3.0%増)、営業利益450億円(同14.5%増)の見込みを変更していない。3か年の中期経営計画として掲げている、06年度(07年3月期)までに売り上げ1兆円規模、営業利益750億円を確実に達成させる。
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