誤発注の災い転じて神風が吹くか

 6月は26社が新規上場するというラッシュ状態となったが、話題を集めたのがアドウェイズ(6月20日に東証マザーズ上場)。アフィリエイト広告(成果報酬型広告)事業を展開するこの会社、トップの岡村陽久社長が「26歳3か月という史上最年少」「最終学歴が中卒」という個人の話題性に加え、証券会社による誤発注事件が起きたことでも話題になった。前人気が高く、公募価格140万円に対して2倍以上の初値がつくとの予想もあったが、上場当日は147万円であっさりと値がついてしまった。これは同じ日に上場した別の企業の売り注文(こちらは株価が1000円台で株数が多い)を出してしまったのが真相。

 誤発注といえば、昨年12月上場のジェイコム。証券会社に数百億円規模の損害が発生したことが記憶に新しい。このジェイコム、携帯電話向けの営業支援などが業務だが、誤発注事件での知名度アップが業績拡大につながったという「災いを転じて福となす」の状況になった。

 アドウェイズにも同様のプラス効果が期待できるのか。ちなみに、同社はアフィリエイト広告についてインターネット向け、パソコン向けの両方を手がけているのが特徴。今年4月現在で、ネット向けは広告主数が約700、提携メディア数は約8万6000。モバイル向けはそれぞれ約650、約2万4000を数える。今後の成長が期待される。

 アドウェイズと同じ日に上場したオウケイウェイヴ(名証セントレックス)も人気を集めた。企業のFAQ(よくある質問・回答)ページの構築・支援とともに、日本初で最大級のQ&Aサイト「OK Wave」を管理・運営している。顧客企業へのコンテンツ販売と構築ツールをASPで提供する事業が2本柱だ。現在のビジネスをそっくり海外でも展開していく考えで、2010年には20か国語、100か国、10億人のユーザーに拡大するのが目標という。(有賀勝久)