年頭所感

【2007年 年頭所感】 SAPジャパン

2007/01/01 20:37

週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載

「Achieve success」

ロバート・エンスリン社長

 2007年はフォーカスすることが2つある。1つは「成長」。市場の伸びより早く成長させる。調査会社が示すERP(統合基幹業務システム)の成長予測に比べ5─10倍は伸ばせる。もう1つは、顧客にSAPのビジネスソリューションが最高であることを「納得」してもらうことだ。

 06年は、収益の拡大や営業人員の増員、SMB(中堅中小企業)ビジネスの拡大、パートナーの活用を目標にして、ほぼ達成した。

 現在、「2010年戦略」として、日本で1万社の顧客確保を目指している。06年度(06年12月期)に全体の25%だったSMBビジネスの売上高を、08年度に40%に増やす。07年はSMBビジネスが急速に拡大する年になる。

 成長のカギとなるのは、「J-SOX法」と、当社が掲げる「GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)」になる。これが、直接的・間接的に当社のビジネスの推進役を果たす。中国など海外進出を検討する日本企業には、欧米企業との競争に勝ち抜くため、「エンタープライズSOA(サービス志向アーキテクチャ)」で柔軟なシステムを構築するニーズが高いことも、当社製品の利用拡大につながる。

 企業規模にかかわらず業界で主導的な立場にある企業は、パッケージを利用する。07-08年はテーラーメイド(手組み)ソフトウェアは減り、パッケージが伸びる。当社製品を導入することで、ITシステム全体の価値が高められ、顧客が成功を収める(Achieve success)ための基礎を築く年になる。
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