IT Stock Frontline

ヤフーが決算好感で急騰

2007/05/21 16:04

週刊BCN 2007年05月21日vol.1187掲載

新システム「パナマ」も注目

 株価低迷が続いていたヤフーが決算発表をきっかけに人気を回復した。4月末に3万7000円台だった株価は、5月上旬には4万6000円台まで上昇してきた。

 2007年3月期は10年連続の増収増益となり、経常利益は1028億円(前年比29%増)と初の大台乗せ。バナー広告など広告事業の好調が続いており、会社側では07年4-6月期の経常利益は前年比18-26%増としているが、「あくまで保守的にみた数字」(井上雅博社長)と強気。株式市場では同社の成長に再びドライブがかかりそうだと評価している。

 ヤフーの戦略で注目されるのが、携帯電話やテレビなど、さまざまな機器向けに情報提供サービスを行う「Yahoo! Everywhere」構想の進展ぶりだ。昨年10月に「Yahoo! ケータイ」の提供を開始、またモバイル版の「Yahoo! JAPAN」のトップページをリニューアルした。今後もサービスとコンテンツの拡充で利用拡大を目指す。また、任天堂の「Wii」で使える検索や日産自動車のカーナビで使える情報サービスといった、パソコン以外のインターネットにおけるサービスを拡大していく考えだ。

 それ以外にも注目されるのは、新検索連動型広告システム「新スポンサードサーチ(開発コード名はパナマ)」。入札価格が高いほど上位になる従来型に対して、クリック率などの指標によって計算した“質のランク”が掲載順位に大きく関係するようになるシステムだ。また、「地域ターゲティング」という地域属性を絞り込んだ広告を配信できる新機能が新たなクライアントを取り込む可能性がある。

 ヤフーの株価上昇に刺激されて、ヤフーが大株主の企業にも関心が向いている。アフィリエイト広告大手のバリューコマース、飲食物の出前専門のホームページを運営している夢の街創造委員会などだ。(有賀勝久)
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