ユーザーの「声」生かす

 ジャストシステムは、XMLアプリケーションフレームワーク「xfy(エクスファイ)」の認知を促進する手段のひとつとして、個人向けのブログ編集ツール「xfy Blog Editor(エクスファイブログエディター)」をリリースした。幅広いユーザーを募るだけでなく、同社の既存ユーザーなどにも提供することで、さまざまな意見を取り入れるのが狙いだ。同社の既存ユーザーは、古くからのPCユーザーが多いため、必ずしもブログを書いているとは限らない。xfy Blog Editorをブログサービスとセットで提供しようと「ジャストシステムブログ」はスタートした。
◇     ◇


 今までジャストシステムは「一太郎」や「ラベルマイティ」など「PCで完結するソフト」を開発・販売してきた。ただ、それだけではさらに良いサービスをユーザーに提供できないと考えている。既存ユーザーなどジャストシステムを知っているユーザーに向けてブログサービスを提供することで、ブログが新しいサービスの起点になる。「ブログユーザーには今後の新しいサービスのファーストユーザーになってもらいたい」(社長室の岩田浩史氏)と意欲的だ。サポートも自社で行っているため「直接意見を汲み取りやすい」ことも強みだ。

 ただ、ブログサービス自体は「ごくシンプルなサービス」で、現時点で独自性を出していない。それはあくまで「他のブログサービス企業と競合する気はない」という点にある。むしろ、xfy Blog Editorを「できればすべてのブログユーザーに知ってもらって、使ってもらう」ことが主な目的だからだ。

 積極的に告知活動を展開しているわけではないため、「こういうツールがあってこんなメリットがある」と伝え切れていないのが課題だ。多くのユーザーに知ってもらうには、対応サービスを増やしていく必要がある。そのため3か月に1度はプログラムを更新し、対応ブログサービスも増やしながら、今期(2008年3月期)10万ダウンロードを目指す。

 ブログは決して今の形にはとどまらない。「例えば、ちょっとした絵を貼り付けたいとか、データを二次利用したい」などのニーズがある。

 ブログサービスに携わって、初めてユーザーの求めていることや苦労が分かったようで、今後もサポートなどを通じて積極的にユーザーの意見を取り入れていく方針だ。「ユーザーの声が血となり、肉となり、新しいサービスを作り上げていきたい」という思いがある。(鍋島蓉子●取材/文)