統一パッケージで目を引く

 ソフトバンクBB(孫正義社長兼CEO)の子会社で、BBソフトサービス(瀧進太郎社長)は、昨年11月から、コンシューマ向けパッケージソフト「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」を販売している。店頭にはたくさんのタイトルが並んでいるが、市場を見てみると、購買は伸びていない状況だ。この課題が、ソフトバンクセレクションでパッケージを展開するきっかけになった。

 ソフトバンクセレクションは現在、携帯アクセサリとパッケージソフトの2カテゴリで構成されている。ソフトバンクセレクションのブランド自体は、もともと携帯アクセサリから始まったものだが、「誰もが知っているソフトバンクのイメージ、『携帯電話』『インターネット』そして『IT関連』を生かして、携帯アクセサリだけでなく、デジタルライフに関わるすべての製品に広げていこうと、パッケージ展開することにした」(瀧社長)という。瀧社長はソフトバンクBBでコマース&サービス統括コンシューマ事業推進本部ソフトウェア事業担当ゼネラルマネージャも務めている。

 このところ、PCや携帯などからインターネット経由で音楽や動画などさまざまなコンテンツをダウンロードして楽しむようなデジタルライフが浸透している。iTunesにしろ、ブラウザにしろ、ソフトウェアがこうした環境を支えている。インターネットや情報機器などを活用するには多岐にわたるソフトが必要だが、「日本では、いくらメーカーがアイデアをもち、ニーズを把握しているとしても、開発投資しづらい環境がある」と瀧社長は課題をあげる。

 PC自体の売り上げが落ちているわけではなく、むしろ初心者層を中心としてユーザーは増えている。だが、コンシューマ向けパッケージの市場を見ると、店頭での販売が伸び悩むなど、厳しい状況だ。瀧社長はこう見る。「本来ならソフトが売れて当たり前なのに売れないのは、さまざまなメーカーがソフトを出しているために消費者にソフトの機能を訴求しづらくなっているからだ」と。

 コンシューマにはソフトの機能が分かりづらい。メーカーはアイデアをもっていても、製品として世に出せない。この「負のスパイラル」を打開するため、考え出したのが、「ソフトを統一のパッケージにし、機能を前面に打ち出す」(瀧社長)という戦略だった。(鍋島蓉子●取材/文)