SaaS(Software as a Service)関連株が株式市場で関心を集めている。情報システムの構築にかかわる負担や費用削減は、企業にとって重要な課題。そうしたなかでSaaSなどを活用して、その負担を軽減する企業が増えている。SaaS利用者はインターネット環境さえあれば、財務会計や顧客管理などのアプリケーションを利用することができる。ベンダー側がソフトを管理・稼動するためユーザーは高額なソフト購入費を抑制できる。また、SaaSは一つのサーバーを複数顧客が共有するため、データセンター経費を大幅に軽減でき、これが顧客への低価格サービスにつながっている。
米国ではSaaS専業ベンダーが急成長中。国内でも総務省や経済産業省などが主導してASP・SaaSを普及させるガイドラインを策定。今後はソフトウェアだけでなくプラットフォームやストレージなどがネット経由で提供されるXaaS(X as a Service)へとすそ野拡大が読まれる。