社外開発者とのコラボも

 ライブドア(出澤剛社長)ではベテラン、若手を問わず社内から次の柱となる事業の新しいアイデアを出し合い、実験的に提供する「場」としてライブドアラボ「EDGE(エッジ)」のサイトを今年8月に開設。最初のサービスとしてタスク管理・共有ツールの「fixdap(フィックスダップ)」を世に送り出した。

 フィックスダップのほかにも、Wikiの担当者がWikiシステムに不満を抱いて、「ハネのように軽いWiki」を作りたいとプレゼンで訴え続けて形にした「Quill(クイール)」や、サーバーインストール型のRSSリーダーでOSSの「Fastladder(ファストラダー)」、またブログなどにみられる迷惑書き込み(「スパム」書き込み)を防ぐ「スパムちゃんぷるーDNSBL」を提供している。スパムちゃんぷるーは、収益というよりも、社会貢献のスタンスで考えられたもの。「スパム書き込みの場合、消すためのコストがかかるし、業界全体が排除しようと動いている。それに、巧妙な手口に挑むのはエンジニアとしてチャレンジしがいがある」(池邉智洋メディア事業部 開発部 執行役員/CTO)と話す。


 また、10月からは社外のベンチャー企業や、個人の開発者とともに、アイデアを形にする「EDGE co.Lab(エッジ コラボ)」を開始した。個人の開発者は面白いサービスを作っても注目されにくいし、仮に注目されてもサーバー費用などがネックとなるという課題を抱えている。


 同社は、サイトの問題を解消するコンサルティング、さらに同社APIを利用して作ったサービスをライブドア公認にするなど、ライブドアのリソースを生かしたさまざまな支援を行う。サーバーの課題には同社のデータセンター「データホテル」を期間限定で無料で貸し出す。まだ開始して間もないが、1~2週間で20件以上の問い合わせがあったという。


 co.Labで第一弾として公開しているのは「麻雀上達コミュニティ『何切る?』」だ。麻雀をしているブログユーザーはよく自分のブログに麻雀に負けて悔しい思いをしたことを書くことが多いという。そこで、ユーザー同士が、「この局面でどの牌を切るか」の問題を出してそれに解答しあうサイトが生まれた。ネットサービス事業部 ネットサービスビジネスユニット 企画グループの櫛井優介マネージャー/ディレクターは「この取り組みはいわば『ライブハウス』で、ときどきヒットコンテンツが出る。全部が全部黒字とはいかないだろうが、最終的には収益を上げ、黒字を目指したい」と展望を語っている。(鍋島蓉子●取材/文)