年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 ピー・シー・エー(PCA)

2009/01/12 20:37

週刊BCN 2009年01月12日vol.1267掲載

SaaSで飛躍

水谷学 社長


 SaaSで飛躍する年にしたい。当社はSaaS事業を2008年半ばにスタートし、ならし運転をしてきた。本運転するまでに利用環境のパフォーマンスなどに関する分析データを取るためだ。この半年間にハードウェアのトラブルで停止したのは、トータルでわずか1分間。仮想化技術の利用や運用面の整備などによって確固たる体制を築いたことで、99.9995%の稼働率という堅牢なパフォーマンスを達成できた。

 このノウハウを基に、一段と大きく飛躍をする。いま以上に受け入れ体制を広げる。料金体系なども複数プラン用意して顧客ニーズに応えるような方式を検討しているところだ。

 現状はパッケージで対応する顧客が多い。しかし、時代の流れとしてインターネットに繋いでダウンロードして業務システムを運用する時代に移行するはずだ。従来の感覚だと、社内データを手元に置いたほうが安全という意識が高く、ネットを利用するのに躊躇するユーザーが一般的だった。しかし、実際はデータセンターに重要データを預けたほうが、ウイルス感染などからの脅威を考えれば安全だ。

 最近では、PCAのネットワーク版にするか、SaaS版にするかを天秤にかける顧客が増えた。それまでは、PCAにするか競合他社の製品が比較対象になっていた。当社のSaaSは間接販売モデルなので、パートナーにも、毎月お金が入る仕組みになる。Win-Winの関係が築ける商材として積極的に拡販していきたい。
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