年頭所感

【2011年 年頭所感】 応研

2011/01/06 20:37

週刊BCN 2011年01月03日vol.1364掲載

守りから攻めに

原田明治 社長
 ユーザーのターゲット層を中堅企業にまで広げて拡販に努めてきた。中小企業の新規ユーザーが減った一方で、100ライセンス以上での導入が増えている。地域別にみると、全体的に都市部で導入実績が伸びたが、地方は景気回復が立ち遅れている感がある。

 「販売大臣」を中心に、ダウンサイジング案件が目立つ。「顧客大臣」は売り上げがとくに好調で、業種別テンプレートがユーザーに受け入れられている。2009年に発売した「人事大臣」は後発ながら、初速1か月で100法人に納入した実績がある。内訳をみると、もともと当社が強みとしてきた社会福祉法人で導入が進んでいる。ユーザーの半分以上が社会福祉法人で、人事管理システムを導入していなかったところが多い。

 クラウドについては、すでに部分的にはNECネクサソリューションズが自社の基盤上でパッケージをサービスとして提供している。現在、「Windows Azure」上で動作するアプリケーションを開発中だ。ただ、クラウドよりも単純なホスティングやハウジングのほうがメリットを出しやすい面もあると考えている。クラウドを開始する場合は、販売店との関係をどうするのか、検討していく必要がある。

 2011年は法改正に伴う社会福祉法人からの特需を見込んでいる。来年下半期から案件が活発化していくだろう。こうした商機を逃さず、守りから攻めに転じるつもりだ。
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