進化

竹原教博 社長 ネットビジネス、ヘルスケア、ERP(統合基幹業務システム)である「GRANDIT」のすべてが大きく伸びている。2013年は、ネットビジネスとヘルスケアの分野でM&Aを進める。中期経営計画で掲げている年商1000億円を達成するには、それしかない。
ヘルスケアは、電子カルテの普及に伴いIT化のニーズが高まっているので、やり方次第で大きく伸びると考えている。ネットビジネスは、電子書籍ビジネスが有望だ。漫画の分野では、他社に絶対に負けない自信がある。仕入れに強みがあり、作家と直接コネクションをもっている。漫画に特化すれば、勝算はある。ただし、単独ではなく合従連衡の可能性はある。課題は、買収したい企業がそうそう現れないことだ。
コンソーシアム方式で運営してきた「GRANDIT」は、パッケージの販売とは別にクラウド化が進展するとみている。例えば、外注管理や債権回収など、汎用的な機能はクラウド化するだろう。中堅企業向けERP市場でシェアは決して高くはないが、大企業で導入され始めているし、グループ企業への展開が増えている。自前のデータセンター(DC)があるが、他のDC事業者との提携も模索したい。
30年の歴史のなかで、当社は進化してきた。汎用機の時代に始まって、現在はネットビジネスまで手がけている。思考停止をせずに、これからも進化し続けたい。