ITでオフィスを元気に

大塚裕司 社長 社長就任以来、毎年のスローガンとその内容は大きく変えてはいない。「お客様のオフィスの『困った』を解決して、ITで生産性向上とコスト削減に貢献する」というコンセプトを基本としている。
2012年度(12年12月期)は、2年半前から展開してきたオールフロント、つまり全社員がすべての製品・サービスを販売できる体制の効果で、MFP(デジタル複合機)を含めた機器類の販売が増え、急速に保守サービスを立て直すことができた。13年度は、オールフロントを引き続き強化する。また、製品・サービスを販売するツール類も揃ってきているので、この部分の可能性を高めていく。iPadの利用に関しては、当社の実践で培った経験をもとにした新たなソリューションを展開する計画だ。
国内IT業界に目を向けると、「Windows XP」のサポート終了(14年4月)の問題が、どのようなかたちで顕在化して、「Windows 8」などへの乗り換え需要にどう影響を及ぼすか、あるいはIPv6への移行問題に手をつける必要性が高まるはずだし、Y2K(西暦2000年問題)で導入した機器の更新も待ったなしの環境にある。
先行きが不透明な時こそ、経費や生産性の見直しが重要になる。さらには、LED照明の提案や電力の見える化など、お客様の目線で最適な提案を推進することで、これら新しい領域が、当社の通常のビジネスの領域に入ってくると見込んでいる。