大塚商会は、国内屈指の日本マイクロソフトパートナーで、「マイクロソフト パートナー オブ ザ イヤー」を14年連続で受賞している。「Windows Server 2012」にも迅速に対応した。機能強化された「Hyper-V」を活用する新ソリューションを早速企画して提供するとともに、「Active Directory」など、前版に備えていた有効的な機能を活用する提案にも力を入れる考えだ。
既存機能の有効活用も提案

相澤 孝
課長 「Windows Server 2012」の新機能に注目が集まるなかにあって、大塚商会は従来から提供されている機能の有効活用にも力を注ぐ。「お客様にとって本当に役立つソリューションを提供するのが、大塚商会。新機能には注目しているが、Windows Serverが従来からもつ標準機能をまだ十分に活用いただけていないお客様も多い。従来からの標準機能の有効活用と今回の新機能を組み合わせながら、お客様に多額の投資や運用負担をかけない効果的なソリューションを提供する」と、マーケティング本部の相澤孝・MSソリューショングループ課長は意気込みを語る。
Windows Server 標準機能の更なる活用という点では、「Active Directory(AD)」が最たる例と考えている。ADは、ユーザー企業の規模を問わず、広く普及しているクライアント端末・ユーザー管理の機能だが、「クライアント認証の基盤としか使われていないなど、ADが備える豊富な機能を利用していないお客様が多い」と、相澤課長は指摘する。グループポリシーやWSUS(Windows Server Update Services)、Direct Accessなどを活用することで、クライアント管理をもっと効率化することができるとして、ADの機能のフル活用を新バージョンでも提案する。
また、これらの標準機能を活用するために、大塚商会では「グループポリシー設計サービス」など支援サービスのメニューを用意している。Window Server 2012へのアップグレード提案とともに、中堅・中小のお客様にもわかり易いサービスメニューを用意し、既存機能の有効活用も引き続き提案に力を入れる。
マーケティング本部の大西勝正・MSソリューショングループ主任SMは、「Windows Server 2012の登場で、これまで物理サーバーに置かざるを得なかったADを、仮想環境で動作させることもできるので、システムを仮想化するお客様は増え、物理サーバーの集約とコスト削減がますます進むだろう。ADを活用したソリューションメニューは、今後も積極的に提案する」と語る。
進化したHyper-Vによる新サービスを提供

大西勝正
主任 大塚商会がWindows Server 2012を活用したソリューションとして、大きな柱にしているのが、Hyper-Vによるシステムの仮想化支援だ。すでに同社ではHyper-V 2.0を使った「仮想化導入支援サービス」を展開しているが、大幅に機能が向上したHyper-Vの登場に合わせて、新サービスを提供する予定だ。
「今回のHyper-Vは、従来に比べスペック的にも大幅に進化していて更に安心して利用できる。高スペックの仮想化機能をOS標準機能で利用することが来るので、お客様にもコストメリットがあり、中小規模のお客様にも受け入れ易い」と大西主任は話す。
大塚商会は、サーバー仮想化を初めて導入する中堅・中小企業(SMB)向けに、1台のサーバーにHyper-Vを使って仮想サーバー2台をセットアップして提供する「1台2役サーバーパック」を以前から販売し、好評を得ている。今後は、このソリューションをWindows Server 2012に対応させる予定だ。
また今Windows Server 2012の新機能、災害対策ソリューションとしての「Hyper-Vレプリカ」にも注目している。これを利用した構築支援メニューを準備し、大きなコスト負担をかけずとも、OS標準で実現する災害対策を準備する予定だ。
ユーザーのIT環境の実態にマッチしたソリューションに、充実したサポートサービスももつ大塚商会。マイクロソフト製品に対する高い技術力と、豊富な実績も武器して、新OSに関連するソリューションの提供に力を注いでいく。

大塚商会が展開するマイクロソフトのトータルソリューション
(写真/津島隆雄)