
河村八弘 社長 私は2013年に社長に就任してから、当社が進むべき方向を明確に定め、マーケティングのスキルを向上させるための社員向け研修プログラムなど、方針の実行に必要なツールや仕組みを揃えた。2014年は、そうした取り組みが実を結び、増収増益というかたちで着実な成果が現れてきている。
今、IT業界は大きな変革の時期に差しかかっている。ネットワークやデータセンターの機能をソフトウェアによって制御する「ソフトウェア・ディファインド」が主流になりつつあるなか、この技術をいち早く採用するサービスプロバイダに向けた提案に商機があると捉えている。2015年は、サービスプロバイダのほかに、システムの入れ替えに関してニーズが旺盛とみている公共向けの提案に注力する。複数のハードウェアを統合的に提供する「コンバージド・インフラ」など、米国発の最新のITを日本国内で売り込みたい。
2014年で驚いたことは、クラウドの普及が想定したよりも早く進んだことだ。当社では現在、オンプレミス型案件の数がまだ半分以上を占めているが、今後1~2年でクラウド型の案件が50%を超えるようになると見込んでいる。
当社のDNAは、米国のすぐれた技術を日本に輸入して、お客様に「イノベーション」を提供すること。2015年は、そうした技術を見つける目利き力を発揮し、案件を獲得することによって、売り上げに関して、前年比15%の拡大を目指す。