錦織弘信 社長
 2015年は、東芝がICTソリューション事業を強化するにあたり、関連部門や人材を集約したところから始まったと考えている。インダストリアルICTソリューション社がIoTへの取り組みをさらに加速させたと自負している。

 15年は、そうしたIoTをはじめとする東芝グループの強みを生かしたサービス型ビジネスの拡大を目指し、「人、もの、すべてをつなげる」をキーワードとした。16年は、実は2年前から取り組んでいた、東芝の「人を想うIoT」を掲げる。人を想うIoTとは、音声・映像・知識処理の統合型クラウドサービス「RECAIUS(リカイアス)」のことで、この1年、サービスの具体化に取り組んできた。そして、GEデジタル(GE)をはじめとしたさまざまな企業と協業し、導入実績も出てきたことでサービスの基盤が整ってきた。RECAIUSには、東芝が長年培ってきた音声、画像認識、知識処理のノウハウを盛り込んでおり、“東芝らしさ”が出ていると考えている。音声と画像の両方を強みとする企業は、他にいない。16年は、APIを広く公開するつもりだ。アプリケーション開発ベンダーやクラウド事業者との協業を通じて、さらなるサービスの拡充に取り組んでいく。

 また、海外のIoT市場は国内以上に伸びる。今のところ、当社の海外事業の売り上げはIoT以外で占めているが、今後は、東芝らしさを発揮するRECAIUSをビジネスの中心に置き、海外へ打って出たい。