グローバル市場で培い、高い評価を受けた顔認証技術を、国内の中堅、中小企業向けに提案しているNEC。パートナーがもつソリューションや製品などと組み合わせることで、顧客ニーズにあった付加価値の高いソリューションをつくり上げている。 (山下彰子)

青野雅明
パートナーズプラットフォーム
事業部 マネージャー

 NECは、自社サーバーに顔認証ソフトウェアをあらかじめプリインストールして出荷するアプライアンスサーバーを2016年3月に商品化した。顔認証ソリューションというと入退室管理など、セキュリティ分野で多く導入されているが、青野雅明・パートナーズプラットフォーム事業部マネージャーは、「最近はおもてなしや働き方改革にも活用されている」と話し、顔認証の活用シーンは広がっている。

 販売パートナーに対する支援対策として、顔認証ソフトウェアをインストールしたPCサーバーに、導入サービス、保守サービスパックなどを組み合わせた「顔認証システム導入セット」を用意した。これにより、導入のハードルの高さや運用コストなどの課題を解決した。青野マネージャーは、「簡単、安価に導入できるエントリーセットだ。販売店も展開しやすい」と説明する。

 また、顔認証ソリューションをさらに横展開するため、パートナーがもつソリューションや製品を組み合わせる「ソリューション開発プログラム」を今年4月に立ち上げた。パートナー連携の具体的な事例として、キヤノンマーケティングジャパンがもつマイルストーンシステムズ社の映像管理ソフト「Protect Express」を組み合わせた映像管理ソリューションがある。

 映像管理ソフトウェアとして、グローバルでシェアNo.1を取るXProtect Expressをサーバーにプリインストールすることで、複数の監視カメラで撮影した映像をサーバーに録画し、リアルタイムで確認できたり、容易に再生することができる。顔認証と連携することで、例えば商業施設の膨大な映像データから、迷子になった子どもが録画されている映像を探しだし、すばやくみつけ出すなど、録画された映像のなかから、特定の人物の顔を検出することができる。オプションの「FieldAnalystオプション」を利用することで、カメラで撮影した映像から人物を抽出し、人数を数えたり、性別や年齢を推定したりといったマーケティング用途に利用することができる。

 このほか、デジタルサイネージの前に立った人物の属性に合わせてデジタルサイネージに表示するコンテンツを切り替える「FieldAnalystオプション for Signage」も用意。年末までにサイネージと組み合わせたセットモデルを用意する予定だ。