持ち株会社(ホールディングス)の機能を一段と進化させる年にしたい。M&A(企業の合併と買収)や国内外のスタートアップ企業への一部出資や協業を通じた新しい技術の導入、グループ戦略の立案などを持ち株会社が主導的に進めていく体制を、より強めていく。

酒匂明彦
社長
 既存事業の成長だけでは、成長の速度にどうしても限りがある。M&Aを行うにしても、資産評価やリスク分析、PMI(M&A成立後の統合プロセス)にかかる費用の予測を事業会社だけに任せるのは、少々荷が重い。スタートアップ企業への出資も独特のノウハウが要る。持ち株会社がそうした機能を積極的に担っていくことで事業会社は、本業により専念できるようにする。

 直近で当社グループは国内9社、海外11社となり、海外関連の売上高比率も2割を超える水準まできた。国内外のスタートアップ企業への一部出資はおよそ30社。つい先日も、私自身が中国・北京に赴き、AI関連の若き起業家たちのピッチを聞いてきたばかりだ。どのスタートアップの技術が、当社のどの事業会社のビジネスに有用なのかなどを総合的に判断できるのも、持ち株会社のポジションだからこそできることだと思う。

 21年度までの4カ年中期経営計画では、新規事業を中心に200億円、売り上げを増やす高い目標を掲げている。達成するには持ち株会社が、有効な経営戦略を打ち出し、求心力を発揮していくことが欠かせない。グループで培ってきたノウハウを結集して、国内外のビジネスの成長につなげていく。