2011年創業のSpectee(スペクティ)は、SNSをAIで解析して事件事故などニュース性の高い情報をリアルタイムに配信するサービスを提供するスタートアップです。最近では、そこで培った技術をベースとしたAI開発プラットフォームをリリース。村上建治郎代表取締役CEOに話をうかがいました。
Company Data会社名 Spectee
設立 2011年11月
所在地 東京都千代田区
事業内容 AIを活用した情報解析サービスの開発・販売
その他、AIアナウンサーなど最新AI技術の開発・販売
URL:https://spectee.co.jp/ どんな会社なの?SNSの情報解析サービスを提供しています。
スペクティは、SNSに投稿されたテキストや画像、動画をリアルタイムに解析し、事件事故、災害や危機管理に関わる現場の情報を配信するSNSリアルタイム速報サービス「Spectee」を提供。現在までに報道機関や官公庁・自治体など260社・団体が利用し、世界では40カ国以上でサービスを展開している主力サービスです。
そこで培った技術を基に提供しているのが、AI開発プラットフォームの「SIGNAL」です。カメラやセンサーなど、SNSだけでなくより多様な情報を、画像解析や自然言語解析、音声認識などの技術を利用して分析し、顧客の求めるアウトプットを提供します。SIGNALは、世の中にあるさまざまな情報を一元化して解析できることや、少ないデータ量で画像解析ができることを強みとしています。
導入実績は?現在までに20ほどの事例があります。
19年4月に提供を開始し、既存顧客を中心に導入が進んでいます。現在までに20ほどの事例があるそうです。その一つとして、日本気象協会とフジテレビと共に、カメラ映像をAIが解析して服装を判定する「AI天気」をテレビ番組で放送しました。
今後の方向性は?
村上建治郎
代表取締役CEO危機管理の情報解析でナンバーワンを目指します。
SNSだけでなく、カメラやセンサーなどより多様な情報の解析が重要になると考え、引き続きSIGNALの展開に力を入れていく方針です。また、SNSを解析するのがSpectee、それ以外の情報を解析するのがSIGNALという位置付けですが、「将来的にはその差はなくなってくるのでは」と村上代表取締役は話します。
また、世界中の企業に対して、情報解析して危機管理情報を迅速に提供できる会社になることが目標。「この分野で世界ナンバーワンになる」ことを目指します。
よろしくスペクティ
SNS解析サービスが生まれたきっかけは「東日本大震災」。SNSで現場の情報が多数投稿される中で、一般の人々が発信する情報を価値化してメディアに届けることを考えたそう。そしてSpecteeをリリースし、開始から1年で100社超の企業が導入しました。
現在は営業人員の不足を課題と見ていて、「人を増やし、効率よく営業していきたい」といいます。また、パートナー企業ともタッグを組みビジネス展開を進めていきたいそうです。スペクティは「AI開発プラットフォーム」でイッポ前へ!