「社内仮想通貨」という少し変わったサービスがあります。会社が推奨する行動をとった人を評価し、行動を習慣化させるきっかけのツールとして引き合いが増えているそうです。一体どんなサービスなのか。コミュニティオの嶋田健作・代表取締役に話をお聞きしました。
どんな会社なの?社内仮想通貨サービスを提供している会社です。
コミュニティオは2019年3月に、ソーシャルゲームを企画開発・運営するオルトプラスの子会社として設立され、その後スピンアウトしました。社内仮想通貨サービス「コミュニティオ」はもともと、オルトプラスのR&D部門でのブロックチェーンの取り組みから生まれたサービスです。
このサービスは、企業独自の仮想通貨を発行し、社内で使える通貨として利用することができます。導入企業が従業員にとってもらいたい行動(定時出社/退社、イベント参加、レポート提出など)を実行した人に対し、インセンティブとして仮想通貨を付与することができます。
また、従業員同士で贈り合うことも可能です。もらった通貨はオフィスコンビニで利用したり、クーポンと引き換えたりして利用することができます。社内コミュニケーションの活性化や理念の浸透、チームワークの向上を支援するサービスです。
導入実績は?約10社で利用されています。
社内仮想通貨サービスのコミュニティオは昨年10月に提供を開始し、現在までに大企業を中心に約10社の企業で稼働しています。
また、7月には社内のコミュニケーションを活性化するツール「TeamSticker」の提供を開始しました。「Microsoft Teams」上で「感謝」「称賛」などの気持ちを示したステッカーを贈り合うことができるサービスで、ステッカーをもらった数や贈った数に応じて社内通貨を付与することができます。
現在はTeamsのみに対応していますが、10月にはウェブ版をリリースし、「Slack」でも使えるようになる予定です。
今後の方向性は?
海外にもサービス提供していきたいと思っています。
引き続き、日本国内でのサービス提供に注力。一方で海外からの引き合いもきており、海外展開に向けて英語化も進めていきたい考えです。
よろしくコミュニティオ
定時に出社したり、残業せずに帰ったり、日ごろの“ちょっとした良いこと”というのは、半年や1年ごとの人事評価にはつながりにくいもの。コミュニティオでは、そのときに社内通貨の付与という形で評価することで、従業員のモチベーションにつながっています。提供を開始して約1年、嶋田さんは「導入が進み、楽しんでもらえるようになってきた」と手応えを話します。コミュニティオは「社内通貨サービス」でイッポ前へ!