年々多くの外国人客が訪れる日本。訪日外国人数は2018年に3000万人を突破し、インバウンド需要が期待される一方で、大変なのが外国語対応。Super Duper(スーパーデューパー)は飲食店の多言語接客サービスを提供し、訪日客のおもてなしと飲食店の接客業務を支援しています。
どんな会社なの? グルメを中心とした「トラベルテック」の会社です。
Super Duperは「旅行におけるいろいろなものを最高に」という思いで2015年に設立。現在は“食”にフォーカスし、チャット型のAIレストランメニュー「Satisfood(サティスフード)」を主力サービスとして提供しています。
Satisfoodは、来店客がお店に用意されている専用のQRコードをスマートフォンで読み取ることで、選択した言語のメニューを表示。それだけでなく、搭載したチャットボットが国籍や食の好みを聞き出し、おすすめの料理を提案できるサービスです。「満足度の高い食順で提供できるよう誘導したり、顧客単価が上がるようなルートでレコメンドしたりできる」といいます。これにより、来店客の満足度向上や、店舗での接客業務の効率化、顧客単価の向上を支援。また、「どの国の人がどの料理を注文しているか」といったことが可視化され、接客の改善にも役立てることが可能です。
なお、言語は日本語以外に、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)に対応しています。
何が強みなの? 鈴木知行 代表取締役 多言語での「接客」にフォーカスしていることです。
飲食店向けのサービスを大きく「集客・予約」「接客」「オーダー」の三つに区分した中で、Satisfoodは来店客の国籍や好みなどに応じておすすめの料理を提案するなど「接客」に注力。今年3月に販売を開始し、現在までに500店舗が導入。飲食メニューや規模の大小を問わず、幅広い店舗で利用されているそうです。
今後の方向性は? 東京五輪以降、海外にも展開していきます。
今後は、ユーザーのデータを蓄積し、それを基にCXの向上を図っていくとともに、UIを磨き込んでいく方針です。
また、来年開催の東京五輪を見据え、関東圏を中心に全国でサービス展開を加速。それを境にして、以降は東南アジアなど「日本人が多いエリア」をターゲットに海外でのサービス提供も行っていく考えです。
よろしくSuper Duper Super Duperの創業前は、約10年間教育業界に身を置いていたという鈴木さん。注文にも知識が必要で、「飲食のメニューにも教育的コンテンツがないとただのリストで、オーダーが雑になってしまう」といい、教育的観点からテクノロジーの活用に注目。外国人客に対してチャット型サービスで提案することで、社名の通り「最高」の体験の提供に力を入れています。Super Duperは「AIレストランメニュー」でイッポ前へ!