2018年設立のMatrixFlow（マトリックスフロー）は、プログラミング不要でAIを構築できるクラウドサービスを提供しています。第3次AIブームを迎え、企業のAI活用が広がる中、専門知識を持つ人だけでなく誰もが日常的にAIを使える「AIの民主化」を目指して、ビジネスを展開しています。


どんな会社なの？

プログラミング不要のAI構築プラットフォームを提供しています。

　MatrixFlowは、クラウド型のAI構築プラットフォーム「MatrixFlow」を提供している企業です。プログラミングをすることなく、ブロック化したアルゴリズムをドラッグ＆ドロップでつなげるだけでAIを構築できることが特徴です。

　また、特化型のサービスとして、人事領域向けに「HR Flow」を提供。人事データを入れるだけで、アルゴリズムやパラメーターを自動で選定・調整し、最適な予測モデルを作成します。現在は退職リスク予測に対応しており、今後は最適な人事異動の予測や勤怠情報の不正検知などができる機械学習モデルを提供していく考えがあるそうです。

何が強みなの？
 

使えるデータの種類やカスタマイズ性の高さです。

　MatrixFlowは画像やテキストを含め、「扱えるデータの種類が多い」ことを強みの一つとしています。実際に、数値データを使った需要予測や、画像を使った不良品検知など、幅広いケースでMatrixFlowを活用することが可能です。また、アルゴリズム単位で用意しており、「細かくいろいろなものがつくれて、カスタマイズ性が高い」ことも強み。現在、アルゴリズムは20種類以上あり、今後も増やしていく方針です。

　なお、アルゴリズムに関しての知識がないという人向けには、自動でアルゴリズムの選定・パラメーターのチューニングを行う「AutoFlow」を提供。HR Flowと同様にデータを入れると最適なアルゴリズムを自動で選定する仕組みです。

今後の方向性は？

アルゴリズムのマーケットプレイスをつくっていきます。

　現在アルゴリズムは自社で用意していますが、今後、既存のブロックを組み合わせて新しいブロックをつくったり、外部のユーザーが書いたコードをブロック化したりなど、ブロック自体をやりとりできる仕組みをつくることを検討しているそうです。ブロックを販売・購入できるマーケットプレイスのようなものをMatrixFlowのプラットフォーム上に組み込んでいくことを考えています。