2011年設立のオートメーションラボは、独自のAI-OCR技術を利用して請求書業務を自動化するクラウドサービスを提供。請求書にかかわる業務のペーパーレス化の実現を目指しています。村山毅代表取締役に話を聞きました。
どんな会社なの
AIを搭載した請求書処理の自動化サービス「sweeep」を提供しています。
村山 毅 代表取締役
sweeepは、請求書の回収から仕訳、振り込み、保管まで、請求書の処理にかかわる一連の業務を自動化するサービスです。AI-OCRの技術を活用し、請求書ファイルを読み取って仕訳や振り込みのデータを自動で作成。請求書のペーパーレス化や業務の効率化を支援します。
sweeepの画面イメージ
「帳票定義が必要ない」ことが特徴の一つで、企業ごとに異なる請求書のフォーマットにも対応。初回は勘定科目の登録が必要になりますが、2回目以降は読み取り後、AIが自動で仕訳を行います。同時に、振込先の口座情報も読み取って振り込みデータを作成。これらのデータは請求書ファイルとともに保管され、必要な時に検索して探すことができます。
また、5月にリリースした「請求書オンライン回収」機能では、sweeepに登録している取引先に請求書のアップロードを依頼するメールを送信。取引先が専用URLから請求書をアップロードすることで請求書を回収します。アップロードされた請求書は現場の担当者から経理に回覧することができ、経理の確認時には自動で仕訳も実行されています。
このように、「請求書の回収から保管まで、ワンストップで提供できる」ことが、サービスの優位性になっているといいます。sweeepは18年12月にクローズドで提供を開始。問い合わせベースで導入が広がり、中小企業から大企業まで、現在までに約100社が利用しているそうです。
今後の方向性は
プランの整理や、API連携に力を入れます。
sweeepは現在、月額10万円(読み取り枚数1000枚まで)で提供。今後は、枚数や機能を制限した低価格のプランも用意する予定です。また外部システムとのAPI連携も強化していく考え。システム間のデータ連携をしやすくして業務効率化を支援します。「紙が業務の非効率を生んでいる要因。紙をどんどんなくしていきたい」と話します。
よろしくオートメーションラボ
新型コロナ禍でリモートワークを取り入れる企業が多い中で、同社はもともとリモートワークが中心でした。そうした自社の働き方は、プロダクトともマッチ。「(sweeepも)なるべく出社せずにオンラインでつながって効率化していこうという考え方を大事にしている」と言います。オートメーションラボは「OCR付き請求書処理AI」でイッポ前へ!