Flatt Securityは、サイバーセキュリティ領域で事業を展開する東京大学発スタートアップです。特に「DevSecOps」の支援を事業の軸として、「システムに乗れば全てがセキュアになる世界」の実現を目指しています。井手康貴代表取締役に話を聞きました。
Company Data
会社名 Flatt Security
設立 2017年5月
所在地 東京都文京区
事業概要 SaaS型eラーニングサービス「Flatt Security Learning Platform」およびサイバーセキュリティ関連サービス
URL:https://flatt.tech/
どんな会社なの
「DevSecOps」をコアとして、セキュリティ事業を展開しています。
井手康貴 代表取締役
Flatt Securityは、サイバーセキュリティ事業を展開しています。ハッカー大会(CTF)で実績を残したメンバーが複数人在籍するなど、「技術的に尖った人が集まっている」ことが特徴です。
現在注力しているのがプロダクトの開発で、特にアプリケーションの開発段階でセキュリティを組み込む「DevSecOps」にフォーカス。SaaS型のeラーニングサービス「Flatt Security Learning Platform」を提供しています。
同サービスでは、開発者がWebアプリケーションをセキュアに開発したり、脆弱性を発見・修正したりできるための知識習得を支援。「実践」に重きを置いており、基本的な脆弱性などに関する座学に加え、攻撃手法や脆弱性の修正方法を演習形式で学べるコンテンツを用意しています。また、「GraphQL」「WebSocket」といった「モダンな技術に関するセキュリティのコンテンツをそろえている」ことも強み。今年9月17日にベータ版の提供を開始しており、来年に正式版をリリース予定です。
なお、現状の主力ビジネスは、セキュリティ診断などのプロフェッショナルサービス。Webアプリケーションやスマートフォンアプリ、IoTなどを対象に脆弱性がないかを調査し、レポートするサービスを昨年11月から提供しています。
今後の方向性は
研究開発(R&D)を積極的に行っていきます。
現状のビジネスはプロフェッショナルサービスが中心となっていますが、長期的にはDevSecOpsに関連するプロダクトへ比重をシフトさせていく方針。その上で、まずは簡単に導入でき価格も低めな使いやすいプロダクトの提供を目指す一方、その後はより高単価なものまでラインアップをそろえていく考えです。そこに向けては「R&Dにもお金を使えるスタートアップでありたい」として、研究開発への投資を惜しまずに取り組んでいきます。
よろしくFlatt Security
同社は2017年7月に「Flatt」として創業。当初はライブコマースアプリ「PinQul」を手掛けていましたが、18年秋にクローズし、事業を売却。19年に現社名へと変更し、サイバーセキュリティ企業として再スタートを切りました。
そして今年9月にDevSecOpsのプロダクト第1弾としてeラーニングサービスをリリースしました。「1兆円企業を目指したい」との思いがあるという井手さん。今後も新たなプロダクトを開発し、会社の大きな成長を目指します。Flatt Securityは「DevSecOps支援」でイッポ前へ!