ビジネスの優先順位をダイナミックに入れ替えていく。コロナ禍で「非接触」「非対面」が強く推奨され、働く場所の制約をなくすリモートワークや、紙やハンコをなくして生産性を高めるペーパーレス化の浸透に弾みがついた。市場環境の変化に適応した商材を前倒しで投入したことも追い風となり、今年度(2021年3月期)業績の期初見通しを上方修正することができた。

佐藤恒徳 社長

 当社は金融機関向けに個人ローン商品の申し込みや契約をオンラインで行うシステムの開発を進めてきた。コロナ禍で非接触、非対面のニーズが急速に拡大したことから前倒しで商品化したところ、金融機関の顧客から多くの引き合いをいただいた。前後して在宅コンタクトセンターの商材も投入。国内では在宅でのコンタクトセンター業務は、情報漏えいを防ぐ観点から普及してこなかったが、コロナ禍を受けて情報セキュリティを担保しながら在宅での業務を容認するユーザー企業が増えた。

 こうした動きの本質にあるものは、デジタル化、オンライン化による生産性の向上、働き方改革の推進にほかならない。21年のキーワードは70年代に活躍したR&Bソウルバンド「バーケイズ」の楽曲タイトル「アンティシペーション」とした。予測や期待、先手を打つなどの意味がある。デジタル化、オンライン化の流れは21年も変わらないと予測しており、SIerの立場から見ればビジネスに期待のできる年となる。これまでにも増して顧客のニーズを先取りした商品やサービスを投入することでビジネスを伸ばしたい。