2017年設立のナレッジ・マーチャントワークスは、多店舗展開する企業の店舗マネジメントを支援するツールを提供。企業本部からの店舗に対する指示の実行状況の把握や、BYODによる非正規雇用者の業務のIT化を実現します。染谷剛史代表取締役に話を聞きました。
Company Data
会社名 ナレッジ・マーチャントワークス
設立 2017年1月
所在地 東京都江東区
事業概要 店舗マネジメントツール「はたLuck」の開発と販売、店舗サービス業幹部向け研修、店舗サービス業の店舗の業務効率化コンサルティング
URL: https://kmw.jp/
どんな会社なの
店舗マネジメントツール「はたLuck」を開発・提供しています。
染谷剛史 代表取締役
はたLuckは多店舗展開企業の店舗マネジメントを支援するアプリです。スーパーバイザーや店長、アルバイト・パートの非正規雇用スタッフが利用して、業務を効率化することができます。
「店舗マネジメントをつかさどる機能をワンパッケージで提供していること」が特徴。本部から受けた指示の実行・報告を含む業務連絡ができる「連絡ノート」や、シフトの提出・作成ができる「シフト管理」、スタッフ間でコミュニケーションができる「トーク」、感謝の気持ちを伝え合う「星を贈る」機能など、他社が個別のツールとして提供しているような機能を、はたLuckのアプリでまとめて提供していることが差別化になっていると言います。また、同社のカスタマーサクセスチームでは、アプリのログを基に業務指示ルートやスタッフ間の感情のつながりを可視化したレポートや、導入企業から別途データを預かった上で、アプリ上のデータと売り上げの達成率やスタッフの離職率を相関分析したレポートを提供しています。
導入実績は
約1800店舗、2万2000IDの利用があります。
はたLuckの料金は1ID月額300円から。19年6月にローンチし、現在までに大企業を中心に約1800店舗の導入実績があります。GENDA SEGA Entertainmentなどのアミューズメント施設を運営する企業をはじめ、ドラッグストアや食品スーパーなどで利用されているそうで、特に「本部からの指示が実行されているかわからない」という課題を持つ企業の課題解決策として選ばれていると話します。
今後の方向性は
スタッフの働きやすさや、本部からの指示の実行の可視化に開発のポイントを置き、機能を強化していきます。
店舗から投稿された売り場の画像を一覧で画面上に表示する機能や、店舗に対し出したタスクの進捗管理ができる機能を開発中。また、スタッフがはたLuckを導入している複数の企業で働く場合、現状はいったんログアウトしてIDとパスワードを入力しなおす必要がありますが、それをログアウトせずに切り替えられるようにシンプルなUIに変えていく予定とのこと。企業本部と店舗で働くスタッフそれぞれがより働きやすく、業務を効率化できるようにしていく考えです。
よろしくナレッジ・マーチャントワークス
コロナ禍によって業績に影響を受けた多店舗展開企業が多い一方で、事業環境の変化によってDXの機運が高まるなど、「顧客の要望も変わってきている」と言う染谷さん。この環境変化に対応する機能開発を進め、ビジネスとしても「ここから思い切り踏み込んでいきたい」と話します。ナレッジ・マーチャントワークスは「店舗マネジメントツール」でイッポ前へ!