インターネットが公開された1995年、サーバーと言えばUNIXシステムという考え方があった。それはインターネットの前世であったARPNETが、政府機関と大学の研究者によって作られたシステムだったからだ。UUNetと言うプロバイダがあるが、いうまでもなくUNIX to UNIXがUUになったわけだ。
 
 研究開発者はUNIXを好んで利用している。それはオープンソースという基本があるから。また、コスト面でもLINUXを利用すれば安く済むため、UNIXをサーバーに利用する会社が多かった。95年からの数年間、ISPは全てUNIXを利用したといっても過言ではない。当時、ISPは大学でネットを利用した人たちがプロバイダビジネスをするのに使い慣れたUNIXやLinuxのシステムを利用したのだ。

 ウィンドウズは、95年当時はインターネットのサーバーとして使える代物ではなかった。LANサーバーとして開発されたウィンドウズサーバーは、あくまでもLAN接続を仮定していた。無理矢理に押し込んだUNIXもどきのCGIも、ハングするのが当たり前。無料のLinuxと比較しても、何の価値もなかった。

 しかし、今はどうだろうか。IISというHTTPサーバーを標準で装備して、SMTPサービスやストリーミングサービスまで搭載している。企業ユーザーの8割はインターネットサーバーとしてウィンドウズを利用するまでに広まっている。

 研究者がUNIXを利用して情報交換の場として始まったインターネットは、ユーザーが研究者からビジネスユーザーに変わるなか、OSもUNIXからウィンドウズに代わっていった。これからのユーザーは、ビジネスから一般ユーザーに代わって行く。研究者の道具から、ビジネスのツール、そして次は電話機と同じ一般ユーザーのものになるインターネット。OSが何かなどと騒いでいる時代ももうすぐ終わりだろう。

 大切なのはコンテンツ。何を使うかはユーザーには関係ない。これを知らずに技術論議をしていたら、時代に取り残される。(米シアトル発)