美的徒然記
<美的徒然記>9.電車内で化粧
2002/04/01 15:26
週刊BCN 2002年04月01日vol.935掲載
このところ、なにかと話題にのぼることの多い「電車内で化粧をするのはモラル違反か」。それをテーマにしたやりとりを、ネット上の掲示板でもよく見かける。たいていは「化粧は公衆の面前でするものじゃない」、「公共の場を私有化するな」といった反対派が7割程度、「周りに迷惑をかけないならいいのでは」、「これはダメという線引きがよく分からない」といった肯定派が3割といった具合。とくに年齢の高い人ほど、「人前で化粧するなんて非常識だ」と強く否定しているようだ。
話し合って結論が出るような問題ではないのに、こうも頻繁に議題にのぼるというのは、今ちょうど何かが変わりつつある過渡期だからで、今までの「常識」が少しずつ通用しなくなっていく前兆のように感じる。
最近、地下鉄の構内に、電車のなかでコギャルらしい格好をしたカラスの女の子が周囲に粉をまき散らしながらパウダーをはたいているイラストと「パタパタメイクはホトホト迷惑」という標語が書かれたポスターを目にする。このポスターが訴えているのは「周囲に迷惑をかけてはいけない」ということ。けっして「人前で化粧をするな」といった常識・非常識の視点から化粧をやめるようにと呼びかけているのではなかったのが、常識が変わりつつあることの1つの象徴のような気がする。
(アイスタイル取締役 アットコスメ主宰 山田メユミhttp://www.cosme.net/)
このところ、なにかと話題にのぼることの多い「電車内で化粧をするのはモラル違反か」。それをテーマにしたやりとりを、ネット上の掲示板でもよく見かける。たいていは「化粧は公衆の面前でするものじゃない」、「公共の場を私有化するな」といった反対派が7割程度、「周りに迷惑をかけないならいいのでは」、「これはダメという線引きがよく分からない」といった肯定派が3割といった具合。とくに年齢の高い人ほど、「人前で化粧するなんて非常識だ」と強く否定しているようだ。
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