Letters from the World

深セン アパートを借りる

2004/07/19 19:47

週刊BCN 2004年07月19日vol.1048掲載

 中国での滞在が多くなってきたので、深セン市内の住宅地にアパートを借りることにした。アパートは、広さが約30坪で、2ベッドルーム、書斎、リビング、そしてバストイレ、キッチンという組み合わせである。安全を管理して、24時間の守衛付きの高層マンションにした。22階なので、眺めもまあまあである。エアコン2台とベッド、ソファーがあらかじめ着いている。その他の家具や、家電品は自分で買うことになる。

 冷蔵庫は、有名なハイアールのもので2ドア式の中型のが1095元(日本円で1万4500円)、洗濯機は、自分で洗濯せず、住み込みのお手伝いさんが使うので、中国でも流行遅れの二層式のものが495元(6600円)。テレビは、これも有名ブランドのTCLの21型で790元(1万500円)。家電製品は、これら国産ブランドもしくは、サムスンなど韓国ブランドが大半を占めており、日系メーカーは元気がないことがわかる。ちなみに上記の価格は、深セン市内のフランス資本の大手スーパーでの実売価格である。家電業界は中国国内もすでに過当競争に突入している。中国国内市場だけでは商売にならず、インド、ベトナムなどの近隣のアジア諸国やアフリカなどへ輸出することで利潤をあげるしか方法がないという。

 アパートの月々の家賃は2000元(2万6600円)、管理費が300元(4000円)。住み込みのお手伝いさんが、800元(1万600円)、合計3100元(4万1200円)が毎月の固定費である。集合住宅向けのブロードバンドインターネットのLAN接続は月額100元(1300円)。ケーブルテレビは10元(130円)だそうで、これらは、これから申し込むので、その利用レポートは今後改めて報告したいと思う。これは、あくまで、深センという中国でも最もGDP(国民総生産)が高く、物価も高い場所での数字であることを理解いただきたい。日本に比べると、いかに中国の物価が安いかがわかるであろう。(中国・深セン発 アコードインターナショナル 原 真)
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