Letters from the World

日米で異なるホテル予約サイト

2004/09/13 15:37

週刊BCN 2004年09月13日vol.1055掲載

 インターネットを使ったホテルの予約が当たり前になってきた。このホテル予約で日本とアメリカで大きな違いがあることに最近気がついた。私は次回の日本出張の日が決まった時点で、日本国内のホテル予約をオンラインでやってみることにした。今までは定宿があったのだが、そこの米国担当者が休暇をとっていたので、いつもとは違ったホテルを探してみることにした。東京都内で広めのホテル、いつもは1万5000円前後なので、それ以下に抑えたいと思った。

 ホテル予約では、ホテルの持つサイトで直接予約する場合と旅行代理店のサイトを利用してホテル予約を行う2つの方法がある。特にホテルを指定して宿泊するわけではないので、旅行代理店のサイトを利用する方が選択肢が多くて便利だ。また、旅行代理店のサイトにはホテルのサイトにはない特価情報が掲載されているので、それを利用した方が得をする。

 今回は旅行代理店のサイトを利用してホテルを予約した。会員登録したとはいってもクレジットカード番号を入力したわけではない。予約途中に支払い方法を聞いてくるわけでもない。そうこうしているうちに予約が終わった。代理店は誰から手数料をもらうのか。米国の場合、このようなサイトを利用してホテルを予約すると、支払いを予約の時点でしなければならない。日本はそうではないようだ。

 日本の場合、ホテル予約の代理店はホテル側からコミッションをもらうようだ。米国は言うまでもなく、予約客から手数料をもらう。もし、予約しても宿泊客が現れなかったらどうするのか。ホテル側は部屋を準備して他の人に貸し出せない。それなのに予約客は現れない。サイトには「当日のキャンセルは半額とか全額をいただきます」とは書いているが、そんなもの徴収のしようがないことだ。米国と日本の違い、ホテルのチェックインでも同じようだ。日本は多くの場合チェックアウト時に精算するが、米国ではチェックイン時にクレジットカードを見せる。この違い、日本と米国のお客にたいする信頼の違いをみせつけている。(米シアトル発:パシフィックソフトウェア パブリッシング 内倉憲一)
  • 1