青森ねぶた祭りは豪華絢爛な武者人形灯籠が、囃子太鼓の響きと共に市内を練り歩き、そのねぶたと共にお祭り衣装のハネト達が、「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声勇ましく大きく跳ねとび狂喜乱舞する。これも国の重要無形文化財に指定されている。

 今年は、ねぶた22台が参加し、それぞれ趣向を凝らして勇壮美を競った。6時50分一斉に運行開始し、巨大なねぶたの一群が次から次へと笛、太鼓の音と共に目の前を通り過ぎていった。ハネトの独特のとび跳ねは躍動的で観客を魅了させた。しかしとび跳ねは長く続かない。その上その中に役員らしい人達がぞろぞろ歩いていたのは目障りであった。ハネトを数組の交代制にして、整然と跳ね続けたら…と思った。

 飛鳥からも40人ほどのハネト達が祭り衣装持参で参加した。秋田竿灯の静に対して、青森ねぶたは究極の動であり、竿灯の個人技に対して、ねぶたは団体芸である。幸い好天に恵まれて、これら2つを間近に観て夏の夜を楽しく過ごすことができた。

 翌8月7日はタクシーで津軽半島を回った。ここは8年前にも訪れたが、曇り空だったのでもうひとつ満足感がなく、再度の旅である。竜飛崎は灯台も景色も余り変わってなく、売店と駐車場だけが増えていた。青空なのに海上が靄っていて、残念ながら今回も北海道の松前半島を望見することができなかった。その代わりに今回は、日本海から太平洋へ激しく流れる潮流をはっきり観ることができた。