9月30日から10月3日の4日間にわたり広島で行われた日本女子オープン。不動裕理プロが2位タイの2人に11打差をつけての圧倒的勝利のもと、幕を閉じた。

 最近プロになったばかりで今回2位タイという成績をおさめた横峯さくらプロや、「不動プロと賞金女王争いをするなら彼女か」と、これまた今年からプロとして試合に参戦し始めたばかりの宮里藍プロといった若手選手が続々と出現し脚光を浴びるなか、やはり去年までに4年連続賞金女王をとった不動プロは只者ではなかった。

 この強さは一体どこにあるのか。注目したいのが、彼女のパーキープ率、リカバリー率(共に1位)である。不動プロのゴルフはとにかく堅いのだ。

 今回の最終日などは、ほとんどのティーショットがフェアウェイにあり、ほぼすべてのホールでバーディチャンスという見事なものだった。また、ティーショットがラフに入ったり、セカンドでいい位置につけていなくても、あがってみたらなぜかパーを着々と重ねているのである。

 これは、ラフにボールが入ってもマイナスの感情に囚われることなく、次のショットをどうすればよいか、自分の今やるべきことだけを考えられているということに他ならない。

 どんな時でも淡々とした様子で続けるプレーからは、精神的な強さと冷静さが見て取れる。また、自分のリカバリー力、アプローチ、パッティングといったショートゲームの自信も、ショットの出来不出来によって気持ちを左右されなくてすむといったこともある。

 着々と、あるいはたとえ途中はドタバタしても結局はパーを重ねることができれば、少しのチャンスが大きく生きる。そして気がついたら今回の試合のように、4日間で着実に順位をあげ、最後はダントツ優勝といったことが可能となるのである。

 もちろん、優勝したその日に熊本に戻り、空港からそのまま練習場に向かって納得のいかなかったショットの練習をする、などといった逸話が聞こえてくるほど、練習の鬼には間違いないのだが…。