▼見出しも気に入った。2月号のそれは「ミラノ・スタイルは、ちょい、下ゴコロ」だ。下ゴコロ、それも「ちょい」なのだ。いい感じではないか。そうだ。これだ、と感じて「ちょい、下ゴコロ」を“モダン”と決めた。ぐいぐい文化を引っ張る『LEON』の発行元はどこだ。「SHUFU TO SEIKATSU SHA CO.,LTD.」だ。漢字にすると、主婦と生活社。『主婦と生活』の創刊号は1946年5月4日。値段は4円。戦後に主婦の生活文化をリードした月刊誌だ。婦人雑誌はすでに峠を越え、93年4月号で休刊。理由は「家事に専念する印象、商標イメージ寿命に」である。47年の役目を終えた。昨年は『コンピュートピア』『日経バイト』が幕を閉じた。大塚さんのひと声が意味を持ってきた。時代は変わるぞ。“モダン”になろう。今年は「ちょい、下ゴコロ」のセンスを磨こう。(本郷発BCN社長・奥田喜久男)