▼年が明けて、各社の表情はおおむね明るい。景気が悪くなる兆しはみえないこと、ビスタの登場は業界活性化の大きな材料であること、日本版SOX法が来年4月から動き出し、追い風の材料になることなど、業界を取り巻く環境は悪くないことが背景にあるようだ。もちろん、この良好な環境を生かせるかどうかは、個々の企業によって異なってくるだろう。

▼一方、業界の07年問題も今年から深刻化、ベテラン技術者であった団塊の世代が一斉に退職していく。一方で、若者たちは「新3K」業界に魅力を感じなくなっているといわれる。「きつい、厳しい、帰れない」の見方がまん延、とくにシステム開発業界に対する見方は厳しくなっているともいわれる。これは、一企業ではいかんともしがたい問題であり、官民あげて対策を講じなければならないのに、どうも動きは鈍い。

▼官民あげてといえば、教育の問題もある。オープンシステムの世界では、ルビーだのパールだの言葉が急速に普及しだしているが、大学あるいは工業専門学校の教育現場で、こうした言語を教えられる先生がどのくらいいるのだろうか。20年前、30年前の知識でも先生をやっていられるのが日本の教育界といわれるが、「教育改革」のためには、まずこうした体質から改善してもらわねばならない。教育界にも「見えている先生」はおり、そうした先進的な先生との協業でBCN ITジュニア賞は創設されたわけだが、この輪をさらに広げていきたいものだ。