▼20ミリ(シャープ)、19ミリ(日立)、いや当社は3ミリ(ソニー)だと、テレビ界では薄型戦争が熾烈化の一途をたどっている。目指すは壁掛けテレビだそうだが、壁掛けを本当にユーザーが待ち望んでいるのだろうか、とつい思ってしまう。

▼日本の家屋構造を考えると、例えばリビングルームの場合、正面は窓、両側が壁になっている家が多いだろう。そのどちらかの壁にテレビをかけるとしたら、ものすごく住みにくくなってしまうことは必定だ。これは世界でも事情は同じだろう。技術力を誇示するシーズ優先で、本当にニーズがあるのだろうか、とはあまり考えない体質が家電業界にはあったように思う。それが今でも続いているようだ。

▼次世代DVDでもシーズ優先の姿勢は明らかで、不毛の戦いにみえる。光ディスクの現状を調べてみたら、現在成長しているのはDVDライターとDVDプレイヤーのみで、DVD─ROMはほとんど横ばいで推移している。CD系は、当然衰退期に入り、MOは市場から消えようとしている。これをメディア側からみると、最も成長著しいのがDVD─R、ついでDVD+Rで、何度でも書き換え可能なDVD+RW、DVD─RW、DVD─RAMは全部合わせても数%のシェアしかない。ユーザーは、ドライブには価格の安くなってきた書き換え可能型を選ぶが、実際の用途は保存だけ、つまり一度書き込めればいいのである。次世代DVDでもこの現実を考えれば、何か対策が打てるのではないか。