BCN FORUM

提供側と導入側の温度差は

2008/02/18 15:37

週刊BCN 2008年02月18日vol.1223掲載

 ITシステムにおいて、提供するベンダー側と導入するユーザー企業側の温度差というのは、どの程度あるのだろうか。定量データを持ち合わせていないので、正確な数値を伝えることはできないが、感覚的にはますます差が広がっているように思える。

 一例でいえば、最近はユーザー企業のビジネスプロセスにコミュニケーション機能を強化させようと、ベンダーがUC(ユニファイドコミュニケーション)などのシステムを提案する動きがある。社内の業務システムと連携していることから、IP電話で通話しながらパソコン画面に浮かびあがった通話先データをみて会話する。顧客へのクレーム対応にはうってつけの機能だろう。ただ、業務システムと連携させるためにはユーザー企業の基幹システムをオープン化するのが必須となる。しかし、ベンダーにとっては「まずはシステムのオープン化を提案しなければ始まらない」というように、手間がかかっている状況だ。

 ユーザー側はどうか。「革新的な技術が進んでいるのは分かる。しかし、うちには不要」とは地方のある企業。その企業は決して業績不振ではない。

 先進的な技術を訴えるのはいいが、現場を見なければ、あまりにも先を行き過ぎて無意味なものになる。温度差をなくすため、業界全体で考えなければならない事柄なのかもしれない。(真)
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