一段と激しさを増す携帯電話事業者の低料金競争。「ホワイトプラン」をはじめとしたソフトバンクモバイルの割引サービスに対抗し、このほどKDDIも家族への国内通話が24時間無料というサービスの提供を開始した。「勝つためには仕方がない」と小野寺正社長は漏らす。

 「3月は需要が最も活性化する時期だ。割引サービスで加入者増を後押しする」としている。今年度(2008年3月期)は、加入者の入れ替わりが激しかった。そのなかで「今年の2月は非常に良かった」。順調な勢いを継続しつつ今年度を終了し、来年度につなげる方針だ。

 長く続いている低料金競争と昨年からの携帯電話購入の新制度導入に加えて、競合他社を追随する割引サービスの提供で、KDDIはますます利益を確保できなくなるのではないか。そんな見方を撥ね退けるように、小野寺社長は「料金が安いというのは、元を正せば当社が得意としていたこと。“お株”は絶対に奪われない」と意欲を示していた。また、ウォルト・ディズニー・ジャパンの携帯電話事業参入といったプレイヤーの増加については「全く影響がない。ユーザーにとっては選択肢が増えるので、良いことだ」と余裕たっぷりだ。