▼7月19-21日の三連休は、地域の夏祭り実行委員の務めに忙殺された。神社周辺の草刈りや柱立てなど、準備段階から勘定すると、相当な長時間労働を強いられたことになる。初めはいやいやながらの参加だった。だが、祭りのクライマックスにはのめり込んでしまっていた。

▼何がいちばんよかったかといえば、地域の人たちとのコミュニケーションが密になったことだ。普段、挨拶を交わす程度の人たちと、共に汗を流すことで親しくなる。すると、思いがけない情報が入ってくる。これまであまり気にとめていなかった近隣の浅間神社が、実は八百年もの歴史を誇る由緒ある社だということを古老から聞かされた。神輿を神社に宮入りさせるときにも儀式がある。ワッショイ、ワッショイ!の掛け声とともに長い石段の途中まで押し上げられた神輿。担ぎ手が息切れしたようにドドッと後ずさりしてくる。思わず「危ない!」と叫びそうになったが、二度トライして三度目に石段を登り切るのがしきたりだと教わった。

▼ICTだとかWeb2.0だとか、ネット社会におけるコミュニケーションの手法は絶えず進化し続けている。だが、フェース・トゥ・フェースの会話は、どんな時代にあっても最良・最強のコミュニケーション術であることを再認識した。「東京にくらべて、大阪が立ち遅れたのは、国際空港の有無に要因がある。情報というのは人が運んでくるものだから」──その昔、著名な評論家と雑談したときに聞いた言葉が今も耳に残っている。