ベンダー各社の経営者に2009年の市況感を聞くと、最近は必ずといっていいほど「1年で回復は見込めない」との声をよく聞く。

 また、各社社長への単独取材では、「他社はどう言っているの?」と、逆に取材されることもしばしば。これまでのインタビューでは、取材対象者が自社の方針を話してから取材後の歓談で他社の状況を聞いてくることはあった。しかし、ほかの経営者が不安感をどのように拭っているのか知りたいのだろう。取材中に細かく聞いてくる。「BCNが経営トップに取材し、新年恒例企画で特集として掲載していることが評価されている」と言いたいところだが、やはり「先行きの市況感が読めない」ため、今後の方針について頭を悩ませている経営者が多いことを物語る現象のようだ。


 そのような状況であるからか、ベンダーサイドでは「ユーザー企業が来年は徹底的にコスト削減を実施、ITに対する投資も抑制するだろう」との見方も強い。しかし、一方で明るい話も聞こえてくる。それは、「コスト削減を図りながら生産性を高めるにはIT導入が不可欠」ということ。この不況のなかで改めてITの必要性をユーザー企業が認めるというわけだ。ただ、一つだけ言えるのは「これまでの売り方では通用しない」ということ。09年は、ユーザー企業のIT投資意欲を掻き立てる販売手法や新しい提案などに期待したい。(真)