いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>ミドルウェア

2010/12/22 15:26

週刊BCN 2010年12月20日vol.1363掲載

〈一般的な解釈は…〉OSとアプリケーションソフトの中間的な処理・動作を行うソフトウェアのこと。

 アプリケーションソフト(アプリ)を開発したり、情報システムで稼働させたりするために、OS(オペレーティング・システム)がもっていない機能を提供し、アプリの開発・稼働を助けるソフトの総称。ミドルウェアを活用することで、ソフト開発やシステム構築を効率化できる。

 ミドルウェアというのは聞き慣れないIT用語で、その機能をイメージしにくい。それは、IT企業や情報システム管理者が活用するケースが大半で、PCなどのクライアント端末を利用するユーザーが、ミドルウェアを活用するケースはほとんどないからだ。

 OSは、ハードウェアの処理能力をソフトに伝達するなど、どのアプリの開発・稼働にも共通して必要な基本機能を集めて提供する。OSを活用することで、アプリの開発の生産性は向上した。ただ、OSは「基本ソフト」と訳されるように、「基本=最低限」の機能しか備えていない。実際にアプリを開発・動作させるためには、OSの機能だけでは不十分なケースが多々ある。これを埋めるのがミドルウェアの役割だ。特定領域にしか使われないが、専門性が高く、アプリよりも汎用的な機能を提供する。

 代表的なのが、「データベース管理システム(DBMS)」や「アプリケーションサーバー」と呼ばれるもの。DBMSは、データベースを用いたシステムの構築・運用を支援する管理ソフト。アプリケーションサーバーとはクライアント端末で操作した内容をサーバーに伝え、効率よく処理するためのソフトである。

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