北斗七星

北斗七星 2011年8月8・15日付 Vol.1394

2011/08/18 15:38

週刊BCN 2011年08月08日vol.1394掲載

▼5年ほど前の企業システムは、一つのITメーカー製品で集約(垂直統合)するほうが運用上も最適だった。ただ、1社の製品で構築するので競合がなく、高い部品を用いがちになる。しかも、メーカーの「いいなり」になってしまい、自社の理想とかけ離れたモノが完成することになる。

▼これがいわゆる「動かないコンピュータ」の根本原因だろう。年商700億円ほどで社内にITシステム担当を配置する中堅企業に訪問した際、この話になった。同社の担当者は、「これからは、われわれユーザー側がシステムを選ぶ時代だ」と語気を強める。

▼断言する背景には、技術の劇的な変化がある。日本の企業は、異機種が混在し、運用も個別最適に陥っているケースが多い。少し前であれば、「ビックバン」で全体を新システムに刷新していた。ところが今は、仮想化技術やクラウドなど、別々のメーカー製品を「つなぐ」技術が発展した。

▼つまり、大改築をせずにつなぎ合わせることで、最適なシステムができるのだ。このことをSIerなどは言いたがらない。だが、もうユーザー企業は気づき始めている。提案方法を見直すべきだ。(吾)
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