クラウドベースのERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客関係管理)、Eコマースを提供しているベンダー米ネットスイートが、現地時間の5月14~17日、サンフランシスコでプライベートイベントイベント「SuiteWorld 2012」を開催しました。
ネットスイートは、本社にSAPなどの大規模システムを導入しているグローバル企業のグループ企業に「NetSuite」を展開する2層ERP戦略を推進し、顧客企業は1万社を超えています。日本国内では、富士通マーケティングやアイネットなどとパートナー契約を結んでいます。2011年5月にはNECと提携し、「NetSuite」をSAPのような既存のミッションクリティカルなシステムとシームレスに統合するソリューション「Enterprise Gateway」を提供し始めました。直近では、SAPビジネスに強いJSOLと提携し、日本でのビジネスに弾みをつけています。
もっとも、国内での知名度は決して高くはありません。トランスコスモスやミロク情報サービスとの提携を解消した過去もあります。これからは、日本法人を率いる田村元社長の舵取りに注目したいところです。
リンクする記事では、米本社のザック・ネルソンCEOにインタビューし、Eコマースの新しいかたちを示す“Commerce as a Service”構想の中核を成す新製品「NetSuite SuiteCommerce」の狙いやソーシャルメディアの活用に関する考え方などを聞きました。次世代アプリケーションのヒントが詰まっています。(信澤健太)
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「SuiteWorld 2012」レポート、米ネットスイートのザック・ネルソンCEO、「アップルのようなエクスペリエンスを」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.5.22」より