日本マイクロソフト、日本IBM、サイボウズ、そしてグーグル。グループウェア市場では、これら主要な顔ぶれをはじめとして、多くのITベンダーが熾烈な争いを繰り広げています。各社の戦略をみる上でいくつかポイントはありますが、とくに「クラウド」と「中小企業」に注目する必要があります。
中堅規模以上の企業の市場が成熟しつつあるなかで、各社は中小企業市場の攻略に向けて取り組みを強化しています。そこで、“武器”になるのがクラウドです。グーグルはもちろん、大企業を得意としてきた日本IBMや比較的バランスがとれている日本マイクロソフトは、クラウドで中小企業の支持を広げようとしています。一方、中小企業市場で高い存在感を示してきた国内勢のサイボウズは、外資勢の攻勢に対して危機感を抱き、次々と新たなクラウドサービスを投入して差別化を図っています。
ここ数年、グループウェア市場の顔ぶれには大きな変化がありませんでした。しかし、競争の激化でその勢力図が変わる可能性があります。(信澤健太)
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グループウェア市場で熾烈な戦い ~勝ち残りをかけた各社の戦略メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.11.13」より