伝統工芸といえば、京都の西陣織や石川の輪島塗などが有名です。こうした伝統工芸品は、卓越した技術をもつ職人の手になるもので、その技術は師から弟子へと伝承されていきます。
近年では、海外からの安価な輸入品が増えたことなどから、伝統工芸品の需要が低迷していることはご存じの通り。財団法人伝統的工芸品産業振興協会によると、1980年代にピークを迎えた伝統工芸品の生産額は、2009年には約4分の1の1281億円まで落ち込んでいます。
経済産業大臣指定の伝統的工芸品「東京銀器」を手がける日伸貴金属も、この需要減に苦しみました。上川一男代表取締役は、「職人はつくることが仕事。売ることについてはノウハウがなく、お手上げでした」と当時を振り返ります。
日伸貴金属は、ここでITコーディネータの力を借りました。古くから伝えられてきた日本の宝の継承に、ITが貢献しています。ITと伝統工芸のコラボレーションの成功事例をご覧ください。(真鍋武)
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<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>115.日伸貴金属(下) 体験教室で顧客層を拡大メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.2.22」より